ぶらり途中下車!街角で見つけた世界のバス!
日本では、バスの車体規格が決まっていて、一般の人の眼には違いといえば車体のデザイン程度しか分かりませんが、ヨーロッパでは、日本では見られないような個性的なバスが走っています。
今回は、イギリス、ドイツ、フランスで見かけたバスをご紹介します。
■イギリス(ロンドン)
ロンドンは、言わずと知れたイギリスの首都であり、ロンドンオリンピックも開催されたばかりの地です。
都市部(グレーターロンドンと呼ばれ、東京23区に相当)の人口は約800万人で、美しい景観を維持するために古くからの建物とあまり広くない道路が街中に広がっています。
ロンドンでおなじみ2階建てバス。2階は観光客で、
1階は早く乗り降りする通勤・通学客か主だそうです。
屋根のないオープンバス。観光客には大人気とのこと。
雨の日も、暴風雨でない限り、シートを被せて運行します
テムーズ川も走る水陸両用バス。船への乗換えが
いらないので、荷物を抱えるお客様には好評判です
おもちゃでみかける旧タイプのロンドンバス
1階の運転席が昔のトラックのようですね
■ドイツ
ドイツの正式国名は「ドイツ連邦共和国(ブンデスレプブリーク・ドイツランド)」。面積は35万7千Km2程で、東西ドイツが合わさって16州を構成しているため、大きな国のイメージが浮かびますが、実際には、国土は日本の95%、人口は64%(8,200万人)という国です。
このドイツランドのドイツとは「民衆、大衆」を意味する言葉で、世界で初めて公的年金と保険制度を導入した国です。
ドイツは、鉄道とアウトバーン(高速道路)が主要都市を網羅しています。アウトバーンの特徴は、乗用車は全区間無料であること。基本的には速度無制限ですが「120~130Km/hの速度制限区間」があること。
さらに都市にはいくつもの公共駐車場が整備されていますが、路上駐車が許されている場所も多く、まさに自動車大国といえる姿が至る所に見えます。
フランクフルトでの、連節バスとバス停のある風景。ドイツでは、どこの都市でも連節バスが走っています
ドイツのバスはとにかく大きい。マンハイムで見かけた右のバスは、何と車輪が3軸の長大タイプで、お客様がたくさん乗れるうえ、視界も高くて人気です
■フランス(パリ)
パリは、フランスの首都であり、フランスの政治、経済、文化の中心地です。市域は、昔の城壁跡に造られた環状高速道路の内側にほぼ位置しており、その面積は105km2(東京・山手線内側63km2)、人口は200万人を超える世界屈指の都市です。
市内の公共交通機関は、メトロ(地下鉄)、REP(市内部が地下鉄、郊外部が地上線)、そして大量のバス交通網がその主役です。これらは「パリ交通公団」が運営しているので、運賃は均一料金となっています。
パリ市の行政は、狭い道路が多いこともありますが、マイカーの市内部への流入を減らす施策を進めています。
「みんなで公共交通を利用して、パリの環境を良くしよう」という意気込みが伺えます。
デパートの屋上からの風景。マイカーよりバスが多く走って
います。バスは、パリを彩るももの一つに数えられています
コンコルド広場に停まっていた2階建てバス。
よく見ると、2階席には天井はあるけれど、窓がありません
「これもバス?」機関車の形をしているけれど、線路は無く、タイヤで走ります。
客車を2両引いてモンマルトルの丘を目指してました
■おまけ
この写真は、ドイツ・シュトゥットガルト市にあるメルセデス・ベンツミュージアムで撮りました。
この車は、何と、ローマ法王ヨハネパウロ2世の特別車です。ご覧の通り、2階?にも客席がありますから、おそらくかなりの人数が乗れるものと思います。
ちなみに日本では、運転者も含めた定員が11人以上をバスと言いますので、これもバスしょうか?
旅行者に観光ポイントとして人気のあるメルセデス・ベンツミュージアムの中でも、大勢の団体観光客がひしめき合う法王車前で、私も、この一枚の写真を撮るため、かなりの時間待ち続けました。まさに、根比べ(コンクラーベ?)をしました。
国内外を問わず、楽しいご旅行の一助にバスを加えていただければ、とても幸いです。